本の中の一部を紹介。
有名なカウンセリングの先生が講演した時に、なんと朗読として使用されたことがあります。
それは「あとがき」の文章なのですが、泣く方もいらっしゃる程。
きっと元気になれます。

優れた廃退逆流し季節の所為に致しましょう


夏はまだ始まったばかりで、毎日毎日照りつける太陽が鬱陶しくて

牢屋に閉じ込め鍵をかけ、世界中みんな夜にしてしまいたい


大地さえ燃ゆる熱気の中、幻覚の影法師と共に僕は家路へ向かう

当ても無く彷徨し無意味に格好つけた旅を終える為に
いつも一人で大きな青空を見上げていた

どんな悩みも、この広い空には適わないからだ

下らない後ろ向きな考えばかり成長し、大人として何一つ名乗れないそんな僕に

信じる心、生きてゆく夢が出来ました

もう一人で青空を見上げて泣く必要も少なくなったはずだ

風化した盲目である僕の心に巻かれた赤い包帯が、解けてゆきました